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バードストライク、FOD・3
日本国内では2007年には1,320件のバードストライクの報告があり、そのうちエンジンFODは約230件。バードストライクが原因で墜落したり、死傷者が出たりする事故は幸いゼロ。死者も墜落もないのは、旅客機はエンジンが1つストップしてもちゃんと飛び続けることができるよう設計されているからで、事故関連でラジオ出演した某社元機長によると、「今回のハドソン川の事故のように、バードストライクでエンジンが両方ともダメになってしまったというケースは恐らく初めてだと思う」とのことで、通常は最悪1つのエンジンが停止しても、もう1つのエンジンを使って緊急着陸ということになります。バードストライク動画■?ThomsonFly263便 B757型機が片方のエンジンにバードストライク発生。エンジン停止から緊急着陸まで。管制官とのやり取りを含む動画。 バードストライクは空港周辺で発生することが多いです。「空港周辺」ということはそれだけ速度が遅く、高度が低く、ヒコーキにとって余裕のない状態です。前記事に書いたように、エンジンそのものをなんとかするのが難しい現状では、空港周辺に鳥がやって来ないようにしなければなりません。ということでこれまで様々な方策が試みられてきました。フクロウの剥製、ラジコン飛行機、空砲、実弾、花火、赤外線/紫外線レーザー、超音波、猛禽、犬、天敵の鳴き声などなど・・・しかしいずれも決定的な効果を挙げることができずにいます。ANAでは以前エンジン中心に目玉を描いてぐるぐる回したのですが、「効果なし」として中止になってしまいました。 「これをやれば問題は完全に解決!」という画期的な方法が見つからないまま、世界中の空港では今日も鳥対策を行っているのでしょうね。 余談ですが、航空祭終了後、「はよ帰れ!」といわんばかりの態度で隊員が観客を追い立てるように排除する(ように見える)のは、できるだけ陽の高いうちに観客の動き回ったエリアの落し物を見て回るFDO対策のためでもあるとか・・・^^;

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