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暴力的、かつ、破壊的食欲は、8ヶ月で終焉した
今日は、久しぶりにフランスパンを買ってもらった。
フランスパンが、大好物なのである。
子供のころから、フランスパン持たせとけば、一日、おとなしいのであった。

去年、家出したときも、『くるくる』は、フランスパン持ってかけつけたのである。
「とにかく、フランスパン握らせとけ!」と、いうのが仲間内での合言葉であった。

高校時代の終わり、それが『黄色い看板』に変わった時期があった。
すなわち、『ほかほか弁当の看板』のことである。
『とにかく、黄色い看板目にしたら、車を止めろ』というやつである。

友人が車の免許を取り、拉致されるように、四国一周の旅に連行されたときも、
リアシートでおとなしく、平和的に、ほかほか弁当を食っていたのである。
一度に、『とんかつ弁当』三つである。(一食ではない。一度にである)

ずっと食っているから、どこまでが「一食」なのか、ケジメがつかないのである。

旅館の夕食、彼らが酔いつぶれている間に、ひとテーブル、平らげるわけである。
居酒屋に行くと、メニュー全部!と、いうダイナミックさである。
恋人と、ホテルに行った翌朝、朝からハンバーグ・ランチ二つ食ったりするのである。
「お前も食え」と強引にオーダーして、それも食うわけである。つまり三つである。

イキがってはいたが、精神的不安定で、自分の選択した道に怯んでいたのである。
ある意味、陽気な病気。呑気な自殺志願者である。
それだけ食っていると、四国の旅の思い出は、とんかつ弁当のみである。

考えてみたら、『くるくる』と付き合い始めたころも、
朝から、『とんかつ弁当』を買って、アパートにやってきていたのである。
どうして朝から『とんかつ弁当』なのだろうと、思い返すたび疑問であったが、
そのような背景があったわけである。
その暴力的、破滅的食欲は、8ヶ月続き、ふと、目を覚ますように、終焉したのであった。

(Website「アダムノ林檎」に掲載した日記の3日遅れの掲載になっております)
                                    

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